夢中と無中 - DRG アンサンブル

夢中と無中

DRG アンサンブル

「and MUCHUU」 このトラックには、どこかで耳にしたような、でもはっきりとは思い出せない——そんな音の記憶が、いくつも重なって漂っている。 たとえば、2000年代のどこかのクラブで流れてた、やわらかく包み込むようなシンセと、ほんの少し背中を押してくれるようなポップなスピード感。 あるいは、80年代のUKやUSのエレ...

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トラックリスト

  1. and MUCHUU

    DRG アンサンブル

  2. end MUCHUU

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©2025 DRG ensemble

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and MUCHUU

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アーティスト情報

DRG アンサンブル

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活動エリア 北海道

「目標がない人のための音楽」

「揺らす。ズラす。生み出す。」
Dub、Drum、Remix、Re-edit、そして遊びとしてのGenerate。
まぁ当て字ですん。
リズムと響き、記憶と偶然を素材に、自由な変換と生成を試みる音楽プロジェクト。
※人様の音源は変換しないよ!

音を揺らし、曲をズラし、気分で何かを生み出す。
意味は、だいたい後から勝手についてきたり、浮かび上がってくるもんです。
ジャンル?「現在、細分化が進みまくりながら、多くが混ざりあっていますよね」。

既存の枠組みを遊びながら壊し、また新たなリズムを立ち上げる。
やるときは本気、サボるときも本気。
DRG ensembleは、"あらゆる音を、自由に遊んで頭で考えすぎない"ための装置です。
今日も、いいズレと、いい間違いが起きるのを待ってます。

and MUCHUU

DRG アンサンブル

作品説明

「and MUCHUU」
このトラックには、どこかで耳にしたような、でもはっきりとは思い出せない——そんな音の記憶が、いくつも重なって漂っている。

たとえば、2000年代のどこかのクラブで流れてた、やわらかく包み込むようなシンセと、ほんの少し背中を押してくれるようなポップなスピード感。 あるいは、80年代のUKやUSのエレクトロポップにあった、アナログとデジタルの狭間で揺れるサウンドのあの肌ざわり。 また、2000年代のR&Bやポップスで聴いたような、どこか粘り気のある音色や、淡く光るテクスチャが、ふと浮かんでは消える。

それらは、誰かのスタイルをなぞるように引用されているわけじゃない。 むしろ夢の中で、いくつもの記憶が混ざり合って、別のかたちで立ち上がってくるような——そんな再構成のされ方をしている。 ヴォーカルも、メロディとしてはっきり歌うというより、「声の気配」としてそこにある。

いくつかの声が重なり合い、少しずつずれて、また溶けあって、息をするように現れては沈んでいく。 リズムもまた、ただのビートではない。 一音一音がわずかに揺れたり、微細にかたちを変えたりしながら、全体でひとつの“ゆるやかな流れ”をつくっている。

定位や音量の変化もとても繊細で、イヤホンやヘッドフォンで聴くと、その動きがより立体的に浮かび上がる。 耳のすぐそばを、音がやさしく撫でていくような、ふとした瞬間、音がこちらに触れてくる——そんな感覚があるかもしれない。



「end MUCHUU」

繰り返されるピアノとギターの音色が混ざり合った質感の中域と、深く響く低音が重なり合い、囁くようなヴォーカルと呼応する。

生ドラムを歪ませた質感のブレイクビートと柔らかなパーカッションの破片に抱かれながら、音像の輪郭がじわじわと浮かび上がってくる。

静かに反復するピアノの断片、呼吸のような声、そして遠くで滲むリズム。 それぞれがはっきりと掴めないまま、どこかで聴いたことのあるような、記憶の奥をなぞる感覚を呼び起こす。

1分を過ぎたあたりから聞こえてくるのは、通信が途切れたような柔らかなノイズ。 それは“断線”というより、“繋がろうとする気配”として空間に漂う。 消えかけた接続音のようでもあり、失われた時間の残響のように。

終始「存在の余白」に寄り添い続ける。 何かを強く伝えるでもなく、かといって空虚でもない。 すべての音が、わずかに遅れながら、かすかに重なり、静かに揺らぎ続ける。